変数の基礎
値を保存する
プログラムにおいて、変数の概念は欠かすことができません
変数とはメモリ内に値や文字列を一時的に確保、保存する技術です
変数には必ず変数名が存在し、保存する場所のラベルのような役目を果たします
Perl言語の通常の変数はスカラー変数と呼ばれるもので
必ず変数名の前に$記号をつけます
スカラー変数を使用するのに宣言の必要はなく、作成したその場で宣言したことになります
$var = 10;
このようにすれば、以降$varは別の値が代入されないかぎり10という値を返します
また、インクリメントとデクリメント演算子を使うこともできます
インクリメントはその変数が保持している値+1、デクリメントは‐1という演算を行います
$var = 10;
print "$var\n";
$var++;
print "$var\n";
最初の $var = 10; で変数varを宣言し、整数10を代入しています
print "$var\n";で変数の内容(10を代入しているので、ここでは10)を出力します
他のプログラム言語経験者に注意してほしいのが、スカラー変数はダブルクォーテーション内でも変数として扱われます
文字列を扱うのに、ダブルクォーテーション以外にシングルクォーテーションを使用することもできます
このシングルクォーテーションを使用すると、スカラー変数やエスケープシーケンスも文字列として扱うことができます
$var = 10;
print "変数varの内容 = $var\n";
print '変数varの外面 = $var';
print "\n";
シングルクォーテーションとダブルクォーテーションで文字列を囲んだ時の効果の違いをしっかりと認識してください
print '変数varの外面 = $var'; は$varもそのまま文字列として出力します
変数での演算
もちろん変数を用いた演算も可能です
とにかく変数というのは柔軟で、プログラムを動的にしてくれます
変数をより上手に扱えるようになれば、高度なプログラムを作成することができます
$a = 10;
$b = 5;
$c = $a + $b;
print $c;
print "\n";
print $a + $c - $b;
各スカラー変数 $a $b $c をいろいろ算術して画面に出力しています
このように変数は変数同士、変数と数値などで演算することが可能です
また、プログラムの世界では数値だけではなく文字列の結合も可能です
Perl言語では文字列結合にドット演算子「. 」を用います
BASICやC言語とは異なるので、他言語のプログラマは注意して下さい
$str1 = "ニア ";
$str2 = "アンダー";
print $str1 . $str2 . 7;