SVGとは?


XMLによる2次元グラフィクス

SVG とは、Scalable Vector Graphics(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)の略で、XML 文書で 2 次元ベクタグラフィックスを表現するための仕様です。 この仕様に基づいて XML 文書を記述すれば、ベクタグラフィックスを表現することができます。 XML の特性上、プラットフォームに依存せず、ネットワーク上で交換可能な形式、他の XML 文書のデータの中に組み込むといった高度な利用方法も自動的に可能となります。

SVG が表現できるのは単純なベクタ形式のグラフィックス(直線や曲線で構成される図形)やテキストと定められています。 この能力だけでも、従来の Web ページよりも飛躍的に表現能力が向上しますが、XML 文書の特性上、他の XML 文書やデータを同時に連動させることができるため、スクリプトやアニメーションを定義する XML と組み合わせることによってより高度なメディアを実現することができます。

すなわち、SVG は対話的なメディア、動的なメディアを実現することもできます。

SVG の MIME タイプは image/svg+xml と定められています([RFC3023])。


SVG の実装

SVG をサポートするソフトウェアは、大別してオーサリングソフトウェアをビューワに分かれるでしょう。 単純に SVG を表示するソフトウェアはいくつか存在し、プラグインなどを導入すれば既存のブラウザなどでも表示できるようになります。

SVG の実装には Adobe 社が積極的に取り組んでいるため、Adobe Illustrator を使えば SVG を出力することも可能です。 SVG をテキストで記述するのが面倒な場合は、このようなオーサリングツールを使って書くという方法も考えられます。 SVG を描画する能力だけを持つ SVG ビューワであれば Adobe 社が無料で提供しています。

http://www.adobe.co.jp/svg/main.html

この他にもいくつかビューワやエディタ、変換ソフトウェアが開発されています。 SVG 似関連するソフトウェアは W3C がリストしているので以下の URI を参照してください。

http://www.w3.org/Graphics/SVG/SVG-Implementations



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