ルート要素
文字を表示する
RealText は、ファイルからテキストをストリームする RealSystem 製品の一つです
これを用いることで、私たちは文字列を一連の動画のように見せることができ
様々なプレゼンテーションや Web の効果として、ユーザーに刺激を与えることができます
前回も書いたように、RealText は XML に準拠したマークアップ言語です
一般的に、RealText の拡張子は *.rt とします
RealText のルート要素は window 要素です
必ず、この要素から始まり、全ての要素や解析対象文字列はこの要素の子となります
window 要素には様々な属性が存在します
その中でも、重要なのがウィンドウタイプの選択です
ウィンドウタイプの選択には type 属性を用います
ウィンドウタイプ | 解説
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generic | RealText マークアップ言語で記述可能な RealText をすべて表示できる デフォルトでこのウィンドウが選択されている
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ScrollingNews | プレゼンテーション全体に対して、下から上にスクローできる
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TickerTape | ウィンドウの右端から左端までテキストをスクロールできる
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Marquee | TickerTape と同じだが、テキストは縦方向の中心に表示される
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TelePro pter | generic と同じだが、テキストがウィンドウの下部に到達すると 新たしい行を表示できるだけ、テキストが上に移動する
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この場では、全ての RealText の処理が可能な generic ウィンドウを選択するものとします
それぞれのウィンドウの詳細については、これから RealText を学ぶことによって理解できます
次にプレゼンテーションの時間を指定しなければなりません
ここで指定した時間だけ、プレゼンテーションが再生されることになります
時間の指定は duration 属性で行います
この属性は、dd:hh:mm:ss.xyz と言う形で時間を指定します
dd は日付、hh は時間、mm は分、ss は秒、x は1/10、y は 1/100、z は 1/1000 秒となります
しかし、通常は面倒なので秒だけで指定したほうが便利でしょう
時間の指定は省略した表記が可能で、02:05 は2分5秒を表します
省略できないのは秒だけであり、それ以外の単位は省略することが可能です
さて、これで window 要素を指定することができます
属性は省略可能ですし、他の属性も存在しますが、それは後記します
後は、window 要素内に解析対象文字列を指定すれば、それが表示されます
<window type="generic" duration="10">
Kitty on your lap
</window>
サンプルを見る
これは、10秒間 "Kitty on your lap" という文字列を表示するサンプルです
まだ、何のレイアウトもないシンプルなプレゼンテーションですが
RealText の大きな可能性を知ることができる重要なサンプルストリーミングです
ウィンドウサイズを指定するには width 属性と height 属性を使います
width にはウィンドウの横幅を、height には高さを
それぞれ、ピクセル単位の数値で指定します
<window type="generic" duration="10" width="200" height="50">
Kitty on your lap
</window>
サンプルを見る
先ほどのサンプルは、デフォルトのウィンドウサイズを用いていましたが
このように明示的にサイズを指定することもできます
レイアウトが重要なプレゼンテーションなどには、欠かすことはできません
さらに、デフォルトでは白の背景色を変更することもできます
背景色を指定するには bgcolor 属性を指定してください
RealText における色の指定方法は、HTML のそれとまったく同じです
つまり、#RRGGBB という形で、16進数で左から赤、緑、青の値を指定します
<window type="generic" duration="10"
width="200" height="50" bgcolor="#FF0000">
Kitty on your lap
</window>
サンプルを見る
サンプルを見ればわかるように、このプレゼンテーションの背景は真っ赤です