JavaScriptの基礎
文字を表示する
まず、この場はJavaScriptプログラムで処理した結果を知るためにも
文字を画面に表示する方法について、解説します
Microsoft の JScript であれば、ブラウザを用いた方法のほかに
たとえば、WSH (Windows Script Host)、などを利用することも可能です
WSH を用いれば、スクリプトから Windows のファイルなどを操作することができます
（もちろん、これはスタンドアロンでありネットワークでは用いることができない)
ブラウザで記述する場合は、BODY タグの表示させたい部分に
SCRIPT 要素の LANGUAGE 属性で JavaScript を指定します
<script language="JavaScript">
</script>
このタグの間にJavaScriptのコードを記述することになります
ただし、全てのブラウザがスクリプトをサポートしているわけではないので
それを考慮して、一般的には次のように記述することを推奨します
<script language="JavaScript">
<!--
//-->
</script>
JavaScript のコード内部に <!-- と //--> を加えることで
対応していないブラウザにはコード部分がコメントと受け取られるため
未対応ブラウザで、JavaScript のコードが表示されてしまうようなことはありません
// という二つのスラッシュは、後記するJavaScriptのコメントです
JavaScript はオブジェクト指向言語であるため、正確にその実体を知るには
オブジェクト指向について学習する必要があります
しかし、この場ではとりあえずその部分は省き、文字の出力方法だけを説明します
JavaScript は一般的な他の言語同様、ステートメントの集合です
ステートメントとは1つ以上の式やキーワード、演算子などから成り立ちます
ステートメントの終端には、セミコロン ; を付けます（つまりセミコロンがステートメントの終わり）
ある処理に特化したステートメント群を一つにまとめた メソッド というものがあります
私たちがプログラムした文字や数値の結果を何らかの形で表示するには
ディスプレイに文字や数値などを表示するためのメソッドにデータを渡さなければいけません
ブラウザは alert() というメソッドをサポートしています
( と ) には、このメソッドに渡すデータを指定することができます
メソッドは、そのメソッドの役割に応じて様々なデータを要求しています
alert(表示する文字);
ブラウザを操作する詳しい方法は、JScript の基本を学習してから説明します
文字列は、必ずダブルクオーテーション " で囲む必要があります
つまり alert("JScript"); とプログラムすると JScript という文字列が表示されます
<script language="JavaScript">
<!--
alert("Kitty on your lap");
//-->
</script>
スクリプトのテストプログラムは別ウィンドウに表示するようにしたので
ソースを見ていただければ、HTML と JavaScript の関係がわかると思います
スクリプトは BODY 内部の記述された部分をブラウザが読みこむと実行されます
alert() メソッドは、プロンプトを表示して動作を中断します
ユーザーがプロンプトを閉じるまで、スクリプトに制御を返しません
ホワイトスペース（改行や空白、Tab）などは、自由に使うことができます
ただし、ステートメントの途中や文字列内に改行を含めることはできません
また、JScript は HTML や1 Visual Basic 等とはことなり
大文字と小文字を区別します。alert() と Alert() はまったく別と解釈されます
JScript で改行を表すためには \n という記号を使用します
このようにエスケープ文字 \ で始まる記号をエスケープシーケンスと呼びます
Tab を表すには \t を指定します
<script language="JavaScript">
<!--
alert("Kitty on your lap\n\tNekoneko Zoo");
//-->
</script>
改行及びインデントの表現ができていたと思います
コメント
JavaScript には、スクリプトにコメントを記述することができます
JavaScrpt の内部にはHTMLのコメントを使用することができません
JavaScript のコメントは、C++ 言語のコメントと互換です
単一行コメントと呼ばれる1行単位のコメントと、複数行コメントというコメントがあります
単一行コメントはスラッシュ二つ // で表されます
// から次の行まではコメントと見なされます
複数行コメントは /* から始まります
そこからは、複数の行をまたがって */ が検出されるまでコメントとされます
<script language="JavaScript">
<!--
//単一行コメントです
/*
複数行コメントです
*/
alert("Kitty on your lap"); //これもコメントです
//-->
</script>
比較的大きなプログラムを記述する時などは重要で
あとあと、プログラムの意味を忘れないようにコメントを残したりします