Graphics とは?
DirectX Graphics 概要
DirectX Graphics は DirectX におけるグラフィックスプログラミングをサポートします
これを駆使すれば、ゲームプログラミングに必要なグラフィックス処理を実現できます
例えば、グラフィック・アダプタの制御などがこれにあたります
ビジネスアプリケーションは、グラフィック・アダプタを制御する必要はありませんでした
理想としては、ユーザーが設定する状況に合わせて、受動的に対応することが理想です
しかし、ゲームプログラミングの場合は、グラフィックスに関して能動的に働く必要があり
解像度は低く、色数も必要最小限に設定するべきです
そのほうが、ビットマップのサイズは小さく、処理速度は高速になるからです
さらに DirectX Graphics には Z 座標 が存在します
すなわち、画面に「奥行き」があると考えることができるのです
3次元プログラムは、2次元プログラムに比べ数倍も難しくなりますが
DirectX Graphics を用いることで、3次元プログラムを実現することができるのです
もちろん、2次元ラスタグラフィックスも高度なレベルで処理することができます
DIB の読みこみ、描画、テクスチャマッピングなどです
3次元空間に、2次元グラフィックスの萌え萌え美少女を配置するなど造作もないことです
DirectX Graphics は、DirectX8 から導入された新しい要素です
それまでは、2次元処理は DirectDraw、3次元処理は Direct3D と分けられていました
これらを統合したものが DirextX Graphics となり、機能が最適化されています
統合といっても、単純に2つの要素を合わせたというわけではありません
実際には DirectDraw を廃止し、Direct3D に2次元処理用の API を追加した形です
DirectX Graphics は、3次元をベースに考え、2次元グラフィックスも可能であると考えます
そのため、今後もしばらく2次元処理に関しては DirectDraw が使われる習慣が続くでしょう