スコープ
静的な値
静的な属性や操作は、UML では大域変数や大域手続きなどと呼ぶこともあります
通常、分類子はインスタンス毎に属性のコピーと操作を保有しますが
モデルによっては、全てのインスタンスが同一の属性を共有したい場合もあります
このような、静的な情報の共有は、オブジェクト指向においては望まれません
しかし、プログラムの利便性などにおいて、作成する必要がある場合もあります
こうした情報を表すには、スコープを利用します
スコープにはインスタンススコープとクラススコープがあります
インスタンススコープは、分類子のインスタンスごとに値のコピーが存在し
個々のオブジェクトに対して独立しています
クラススコープは、分類子そのものが値をひとつだけ保有しています
分類子の全てのインスタンスが、ターゲット値を共有します
この場合、属性や操作を下線付きで記述します
例えば、定数地などは当然クラススコープとなりますし
アルゴリズムだけを提供するのであれば、モデル化は必要ありません
システムへのアクセスサービスや、数学処理などは
上記した図のように、クラススコープでプログラムされる方法が一般的です