スクリプトに記述したコードの意味を忘れないようにしたり、第三者がコードの意味を理解しやすいようにするために、スクリプト内に注釈、すなわちコメントを残すことができます。
コメントは、単純にプログラムの意味を書き示すだけではなく、デバッグの際に一部の文を無効化したり、開発環境がコードを管理するための特殊なメタデータを記すためにもしばしば使われることがあります。
スクリプト中に記述されたコメントは、実行時にすべてが無視されます。つまり、実行時にはないものとして扱われるため、コメントの内部であれば自由にテキストを残すことができるのです。
PHP では、C/C++ 言語で使われるコメントを採用しています。C/C++ 言語のコメントは、この他にも Java や C# など多くのプログラミング言語やスクリプト言語で使われている標準的なコメント記法です。
C 言語のコメントは /* で開始し */ で終了する複数行コメントです。ソースコードの大部分を無効化させるなどにも利用することができます。C++ のコメントは // から 始まり行末で終わる一行コメントです。ひとつの文を無効化させたり、簡単な注釈を残したいときに便利でしょう。
また、UNIX シェルや Perl 言語で使われているコメントも使うことができます。これは # で開始し改行文字で終了する一行コメントです。
<?php /* C言語型のコメントは、長文のコメントを残すときなどに使えます。 */ echo "Kitty on your lap"; //echo "ネコミミモードで〜す"; 一行コメントは改行まで有効です。 #Perl などで用いられている一行コメントです。 ?>
このプログラムを実行しても、結果は Kitty on your lap という文字列が出力されるだけです。他の部分はすべてコメントとして扱われているため、実行時には無いものとして扱われます。