PHPとは


PHPとは何か

PHPは、Perl などのスクリプト言語で実装されている CGI や Java サーブレット、JSP、Microsoft ASP などと同様に、主に動的な Web ページ、Web アプリケーションを作成するために作られたプログラミング言語です。

PHP は、単独のプログラミング言語として独立して動かすこともできるため、Perl などのようにシェルプログラミングにも利用することはできますが、現在では専ら Web サーバに組み込むためのスクリプト言語として利用されています。近年では XOOPS や Wiki などの強力なライブラリが PHP で組み込まれるなど、広がりを見せています。

PHP は、クライアント系ではほとんど利用されることがないので、エンタープライズなどを中心に、ビジネス用途で使われる言語でしょう。

PHP の特徴はスクリプト言語のソースファイルで実行することもできますが、特徴として HTML や XML にタグとして組み込むことができます。通常の CGI とは異なり、モジュールで実行されるため PHP を Web サーバから実行するときに、新しいプロセスを生成せずにスレッドとして実行されます。そのため、メモリや実行単位で CGI よりも効率がよいといわれています。

また、MySQL などのデータベースとも相性がよく、ポータルサイトの構築にも積極的に使われています。


PHPのバージョン

PHP の歴史は C 言語や Pascal などに比べて浅く、その姿を現し始めたのは 90 年代後半からです。一般に広く使われるようになったのは PHP3 以降で、現在主流として使われている PHP4 は 2000 年に PHP3 を大幅に改定して作られたものです。

最新の PHP5 は、2004 年に作られ、大幅にオブジェクト指向が導入されています。


PHPの実装

PHP の公式サイトから PHP をダウンロードし、サーバに組み込むことで PHP スクリプトを実行することができます。PHP の実装は完成されたソースコードをコンパイルして使うこともできれば、バイナリデータとして取得することもできます。

プラットフォームは、Windows はもちろん、Mac OS X、UNIX/Linux、OS2 など、さまざまなシステムをサポートしています。多くの場合、PHP は Apache に組み込まれますが、Microsoft IIS に組み込むこともできます。

サーバに組み込まれた場合は、HTTP からサーバに対して PHP が組み込まれたファイルを要求した時点で、スクリプトを実行してその出力をクライアントに返します。一方、コマンドラインスクリプトとして利用した場合は、他の多くのコマンドラインアプリケーションなどと同様に、標準出力にデータを出力します。それ以外において、どこで実行される場合もプログラムの内容は同じです。

また、拡張パッケージなどを用いることで GUI など、他の用途にも利用することができるようになります。



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