インクリメント


インクリメントとデクリメント

8086はインクリメントとデクリメントもサポートしています
基本的に、1の加算及び減算にはこの命令を使うことが動作速度の向上が期待できます
これは、通常の加減算命令を使うよりもマシンご命令が少ないからです

インクリメントにはINCを指定し
デクリメントにはDECを指定します
この命令は、ディスティネーションオペランドしか指定しません
指定したレジスタ、またはメモリアドレスの内容が1加算されて格納されます
-A 100
15F2:0100 MOV AX , 000F
15F2:0103 MOV WORD PTR [0200] , 4342
15F2:0109 INC AX
15F2:010A INC BYTE PTR [0201]
15F2:010E DEC BYTE PTR [0200]
15F2:0112
-G =100 112

AX=0010  BX=0000  CX=0000  DX=001B  SP=FFEE  BP=0200  SI=0000  DI=0000
DS=15F2  ES=15F2  SS=15F2  CS=15F2  IP=0112   NV UP EI PL NZ NA PE NC

-D 200 201
15F2:0200  41 44                                             AD
INC AX は、AXレジスタの現在の値に1か算した内容をAXに保存します
これは、ADD AX , 1 と結果は同じです

INC BYTE PTR [0201] は、オフセットアドレスの1バイトをインクリメントします
DEC BYTE PTR [0200] は、逆に1デクリメントします
このとき、BYTE PTR を指定するか、WORD PTR を指定するかで対象が変わるので注意してください



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