実体参照


置き換えマーク

XML では、タグを表現する時 < と > を用います
しかし、文書の中で大なりや小なり不等号を使いたい時もあるでしょう
そのような場合は、実体参照を使います

普通に文書内に < を記述すれば、XML パーサはこれをタグの開始と解釈します
そのため、文書内に小なり記号を直接使うことはできません
実体参照は、このような問題を避けるために、特定のコードと文字をおきかえる機能です

例えば、小なり記号を文中に使うには &lt; と記述します
これを文中に記述すれば、文書が解析された時に小なり記号に変換されます
このような形で、XML は次の5つの実態参照を定義しています

実体参照変換後の文字
&amp;&
&lt;<
&gt>
&quot;"
&apos'

実体参照を文中に書きたい場合は(実際、筆者は上で実態参照を文中に書いています)
&amp; を使って & 文字を表現し、その後に文字を書けば表現できます
例えば、&amp;amp; と書けば、&amp; と表示されるでしょう
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<object>
	<document>
		&lt;Kitty on your lap&gt;
		&quot;Tokyo mew mew&quot;
	</document>
</object>
サンプルを見る

サンプルを見れば、解析時に文字に変換されていることがわかります
因みに、実体参照は属性値にも使えます
属性値の文字列内に二重引用符などがある場合に有用です

HTML では、この他にも多くの実体参照を用いることができましたが
整形式 XML で宣言されているのは、5 だけです
また & 記号は、基本的に実体参照を表すと思ったほうが良いです
通常の文で & 記号を使っても問題がないかもしれませんが
それならば &amp; というように、実態参照を使ったほうが安全でしょう



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