空タグ


要素の内容がないタグ

通常、要素には開始及び終了タグと要素の内容があります
要素の内容は、文書だったり子要素だったりするでしょう

しかし、要素の内容がなく、タグだけで完結している要素もあります
HTML で例えるならば、<IMG> タグや <BR> タグなどはこの部類です
HTML の場合、これらは閉じる必要がなく、それだけで完結しました

ところが、整形式 XML の場合は閉じなければならないという規則があります
XML 文書は、タグがそれ一つで完結していても閉じる必要があるのです
人間から見れば冗長ですが、プログラムから見ればむしろスマートと言えるでしょう
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<object>
	<image></image>
	<line></line>
</object>
この XML 文書の image タグと line タグは要素の内容を含みません
タグそれだけで完結していると想定して、子要素などを含まないものとします
すると、上のように開始タグと終了タグが連続します

これは人間から見れば冗長です
そこで、XML では空タグを使ってこれを表現することができます
空タグとは、タグの最後を /> で終わらせるタグを指します
空タグを用いた場合、XML パーサはそのタグがそれ一つで完結していることを知ります
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<object>
	<image />
	<line />
</object>
サンプルを見る

この XML 文書は、最初の XML 文書とまったく同じものであると言えます
通常、このようにタグがそれ一つで完結する場合は空タグを用います
しかし、ブラウザなど、XML を完璧にサポートしていないソフトウェアを意識するのであれば
下位互換性を考慮して、前者の方法を用いる人もいます



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