関係


ユースケースとアクターの関係

ユースケースとアクターの関係を記述するためには
静的構造図における関連とほとんど同様の書き方で、実線を使います

アクターとユースケースのつながりは単純な線で、多重度を記述できます
多くの場合、ユースケースにおいて多重度は重要ではありません
アクターとユースケースの関係は、多重度以外は特に指定しません



多くの場合、ユースケースは技術者よりも利用者に向けて描かれます
または、利用者とともに設計者にイメージを伝えるために描くものです
必要以上の拡張を行い、複雑な図になることは避けなければなりません

ユースケース同士の関係は、破線の開き矢印で繋ぎます
ユースケース間の関係は、主に拡張関係含み関係に分かれます
ユースケースが他のユースケースを拡張する場合は 《extend》
他のユースケースにアクセスする場合は 《include》 を指定します



国民アクターは、住民コードを保有します(必要であれば、多重度で 1 対 1 を強調できる)
しかし、住民コードユースケースは他のシステムにアクセスすることはありません
自治体は専用端末を持ち、このシステムは住民基本台帳ネットワークにアクセスできます
アクセスには住民コードを必要とするため、住民コードにもアクセスします

ところで、自治体の公務員も国民であり、住民コードを保有しています
これを表すには、アクターの汎化が必要となります
アクター同士の関係は、通常は汎化のみを記述します
汎化関係は、実線の閉じた白抜き矢印で表します



この図において、自治体アクターは国民アクターを継承しています



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