はじめに


歴史の先駆者達

このコーナーは、私たちが何気なく使っているコンピュータの歴史を振りかえり
世界を動かした技術や人物を主人公に紹介していくというものです

コンピュータは、誕生からわずか50年強しかたっていないにもかかわらず
その技術は、もはや人知を超えるといっても過言ではない高度なものです
人間の脳では数十年かかる計算やシュミレーションを一瞬でやってのけるコンピュータ
その歴史は、技術者達の苦悩と限界への挑戦でもあるのです

世界最初のコンピュータは、1946年、戦後間もない米国で
陸軍の依頼によってプレスパー・エッカート(J.Presper Eckert)と
ジョン・モークリー(John Mauchly)の二人が弾道計算用として開発した
ENIAC (エニアック)と呼ばれているコンピュータです

コンピュータといっても、マウスやディスプレイがあって
アイコンをクリックするとプログラムが起動するような物ではありません
ENIAC には、プログラムを記録するメモリすら存在していなかったのです
当時の計算プログラムは、物理的な配線を変えて制御していたのです

ENIAC 誕生から今まで、コンピュータは人類史上稀に見る進化を遂げ
産業革命以上と呼ばれる大異変、IT革命を起こすことになります

その過程では、コンピュータをビジネスとして確立した者達
我が道を進んで新しい技術を生み出した学生やコンピュータファン達
従来の概念を超えた発想を実現した預言者達などが数多く存在し
彼らがいたからこそ、今のコンピュータ技術があるといえるのです

情報技術は日進月歩で進化を続けるため、利用者も技術者も
常に新技術に目を向け、それを身につけるために学習しつづける必要があります
しかし、そんな業界だからこそ一度過去を振りかえり
偉大なる先駆者達から、数多くの教訓を学ぶ必要があると思います



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